ひな祭りの時期と雛人形の飾り方

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ひな人形はいつから飾る?

 

飾りはじめの時期

ひな人形は節分の翌日の立春(2月4日)頃から飾りはじめてOK。

 

地域によっては1月15日の小正月を「女正月」として、ひな人形を飾るのにふさわしい日としている場合もあるようです。

 

あわてて前日に飾るのは「一夜飾り」といって縁起が悪いとされています。遅くともひな祭りの1週間前には飾り終えるようにしましょう。

 

飾る場所
水平で安定した場所
直射日光の当たらない風通しのいいところ
(日光が当たると人形の衣裳などの色あせしやすくなるため)

お片付け時期

片付けるのは湿度が低い、天気のいい日が適しています。
しまう時期はひな祭りの翌日から旧暦の3月3日
(現在の4月上旬)あたりまでと、地域によってさまざまです。

天候や都合があわずに片付けられない場合

お内裏さまとお姫さまを後ろ向きに飾り、「お帰りになった」「お眠りになった」ということにする裏ワザがあります。

 

 

ちなみに、「早くしまわないと、お嫁に行きおくれる」というのは迷信です。
いつまでもだらしなく出し続けないようにとの戒めが込められていると思われます。


 

きれいな状態で飾り続けるために

お人形の片付け方に気をつけるだけで、長持ちの度合が違います。

 

お人形を片付ける前に、必ずチリやほこりを毛ばたきでよく落とします。
顔や手は素手で触るとシミがつきやすくなるので、手袋をはめて取り扱うようにしましょう。
お人形の顔はティッシュなどの柔らかな白い紙で包み、最初に入っていた箱の中に収納します。
持ち運びの際に中で動かないよう、隙間に柔らかい紙などを詰めて固定します。
防虫剤は違う種類のものを混ぜないように気をつけ、お人形に直接触れないように入れます。
収納場所は湿気の多い場所や直射日光の当たる場所、温度差の激しいところは避けて片付けるようにしましょう。

 




飾り方は??お人形の立ち位置と小道具

 

一段目/内裏雛

お内裏さまとお姫さまの位置は京都風と関東風では左右が反対になります。

京都
公家中心の社会である京都は左側が上位

京都風では向かって右側にお内裏さまが座ります。

関東
武家中心のでは右側が上位

関東風ではお内裏さまは向かって左側に座ります。

 

二人の間に花をさした瓶子、両脇にぼんぼりを飾ります。

 

二段目/三人官女

中心にくる年長の官女

一人だけ立っているか座っているのが目印。

わきの二人
外側の脚が前に出るように置きます。
真ん中の官女
三方という台、向かって右が「長柄」、左は「提子(ひさげ)」を持たせます。
官女の間
高杯(たかつき)を置き、紅白のお持ちを乗せます。

 

三段目/五人囃子

向かって左から太鼓、大皮鼓、小鼓、笛、扇を持った謡を並べます。

 

京都風の人形の中には雅楽の楽人になっているものもあります。
五楽人の場合は、向かって左から横笛、篳篥(ひちりき)、火焔太鼓、笙(しょう)、羯鼓(かっこ)と並べます。


 

四段目/随身

左大臣(老人)は向かって右側、右大臣(若人)は左側に置きます。
左手に弓、右手には矢羽を下にして矢を持たせます。
背負い矢は向かって右側に見えるようにします。
二人の間には、中央に菱餅、その脇に小さなお膳・掛盤膳(かけばんぜん)を置きます。

 

五段目/仕丁

向かって左から泣き上戸、怒り上戸、笑い上戸を置きます。
泣き上戸は熊手(京風は台傘)、怒り上戸はちりとり(京風は沓台)、笑い上戸はほうき(京風は立傘)を持たせます。
その両脇、向かって左に「右近の橘」、右に「左近の桜」を飾ります。

 

六段目/花嫁道具揃   七段目/お輿入れ道具

花嫁道具はお姫さまが日常で使う道具類、お輿入れ道具は駕籠などの道中に使うものが揃っています。

 

最初に写真を撮るなどして、正しい位置が分かるようにしておくといいですね。