雛人形の言い伝え
「雛人形は、しまうのが遅れるとお嫁さんに行くのも遅くなるよ」
「毎年ちゃんと飾ってあげないと、目が潰れる」
こんな言い伝えを聞いたことはありませんか?
これって本当なのでしょうか?
どこからこういうように言われるようになったのか?
知りたいと思いませんか?
それに、自分の雛人形や、娘の雛人形ってお嫁にいっちゃったらどうしたらいいの?
などなど、その言い伝えが本当なら、なんだかちゃんとしないと怖いですよね・・・。
そこで、今回は言い伝えも含めてちょっと知りたい???を調べてみました。
これで、私のように「ちょっと怖いわ・・・」と思う不安が無くなってくれたらいいな〜。
これは、親心から来ているみたいです。
厄を移した雛人形がずっと身近にあっては、幸せな結婚が出来ない
もともと、雛人形は身の穢れを祓い、健康長寿や厄除けを願う風習から、可愛いわが子の代わりに厄を引きうけてもらう厄払いとして行われてきました。
流し雛とかがあるのも、そのためですね。
必要な時にきちんと身の回りの整理整頓が出来る躾を娘につけたい
いざ片づけとなると面倒な雛人形。飾る時と違い終わったときの楽しみもありませんよね。
でも、そんな片付けもきちんと出来るような娘になってほしいという思いから、来ています。
お雛様のように早く幸せな結婚をしてほしい
歌にもあるように、雛人形は結婚式をイメージして作られています。
そのため、早く飾りだすと「嫁に早く行ける」、そして早く片付けることで「結婚が早く片付く(早く嫁にいける)」と捉えたのですね。
これは、昔から「"目"のあるものは片づけたまま(光にあてないで)にしておくと目が潰れる」と言われる言い伝えと同じです。
本当に目がつぶれてしまうというわけではなく、"目"のあるものは人間や動物のように生き物と同じ魂が宿っていると考え、「そういった、魂や心があるものを暗い所に閉じ込めておくのは可愛そう」という優しい気持ちから来ていると言われています。
人形も、作り手の気持ちが込められています。まして雛人形などは、健やかにと思う親の気持ちもあります。
そういった人形をちゃんと光に当ててあげましょうねという考えから来ているのでしょう。
立派なものなら、自分の人形を娘にと継承していくのもいいですね。
でも、7段飾り・8段飾りだと場所も取ります。
どうしても、手放さないと・・・。という日も出てくるかもしれません。
そういう日のために、雛人形を出した時は、キチンと写真をとって思い出として残しておきたいですね。
そして、手放す時は、やはり自分の成長を見守ってくれた人形は人形供養にきちんと出して感謝の気持ちと一緒に供養してもらいましょう。
雛人形を飾るのも大変ですが、片付けるのがこれまた大変ですよね。立派であればあるほど、さらに重労働です。
後片付けくらいできないと、いいお嫁さんにはなれないよという教訓なのでしょうか?花嫁修業の一貫ですね。
ですので、お姫様の教育などを任されていたのです。世話役とはちょっとニュアンスが違います。
この三人官女ですが、真ん中の人だけ、眉毛が無い(または薄い)、お歯黒になっています。当時、既婚者である場合にこのような成りをしていましたが、生涯独身であった官女の場合は、年長者という意味合いでしょうか。
三人官女を見る機会があったら、ぜひ確認してみてくださいね。